保健科学東日本の遊離βHCG検査について

保健科学東日本では様々な検査を受託しており、遊離βHCG検査もその1つです。
遊離βHCG検査は保健科学東日本において2022年6月より新規受託開始した検査であり、ヒト絨毛性ゴナドトロピンβ-サブユニットに変わる検査となっています。
遊離βHCG検査とは、採取した血液を検査することで妊娠の早期確認や流産・子宮外妊娠・絨毛性疾患等の診断、治療効果・寛解判定における指標などに役立てられます。
保健科学東日本でも行っている遊離βHCG検査の「HCG」とは、胎盤から分泌される性腺刺激ホルモンのヒト絨毛性ゴナドトロピンのことです。
HCGは糖タンパクのα・βのサブユニットで構成されていますが、βサブユニットの場合は特異性が認められます。
特にヒト絨毛性ゴナドトロピンは、妊娠では9週~12週頃までに急速に上昇する可能性があるとされ、流産や子宮外妊娠などを早期に確認できる重要な検査となっています。
妊娠中の異常は、決して珍しいものではありません。
妊娠初期の流産は、染色体異常が原因であることが大半です。
しかし、中にはウイルスや細菌が原因になるケースもあります。
例えば、風疹やB型肝炎、サイトメガロウイルス感染症などに感染すると、胎児感染を引き起こす可能性があり、胎児死亡や障がいが残るケース、流産となってしまうケースがあります。
また、性感染症に感染していた場合も、流産や母子感染を起こす恐れがあり、注意しなければなりません。
また、子宮外妊娠は、その名の通り子宮以外の場所で受精卵が着床してしまうことで、異常性妊娠とも呼ばれます。
胎児は、子宮の中でしか成長できないため、数週間は生存できても、それ以上育つことは不可能です。
子宮外妊娠は妊婦の100人に1人の割合で起こると言われており、最も多い場所は卵管での着床です。
原因は卵管の炎症や奇形等の異常が多いですが、過去にも子宮外妊娠の経験がある女性は、その後の妊娠にも影響する場合があります。
卵管が炎症を起こすのは、クラミジアや細菌による感染や子宮内膜症など、様々な原因があり、妊娠前に気付くことが重要です。
しかし、妊娠してから気が付くケースも多く、妊娠の継続が不可能と判断されて手術または薬物療法で治療が行われます。
流産も子宮外妊娠も、妊娠時の異常ではありますが、稀に起こるものではないため、早期の発見が重要になります。
保健科学東日本で行っている遊離βHCG検査は、このほか妊娠の早期確認や絨毛性疾患にも役立てられており、医療機関でのニーズも高いです。
また、保健科学東日本は他にも様々な検査を受託しており、専門的な知識とノウハウによって、スピーディな検査を行っています。