保健科学東日本で行われている血液検査について

私たちの健康状態を測るために重要な役割を果たしているのが血液検査です。血液中の物質が正常値に収まっているかをチェックして、健康かどうかを判断する1つの手段になっています。保健科学東日本では、医療機関から預かった血液などを検査材料として、さまざまな臨床検査を行っています。

生化学検査では、血液や尿に含まれるタンパクや酵素、脂質などの数値を測定します。保健科学東日本では血液到着後、最短1時間ほどで結果を出すことができます。例えばALPやASTなどの数値からは、肝臓の機能が正常であるかを判断することが可能です。また、クレアチニンやUN、電解質の数値からは腎機能の状態が把握できます。他にも脂質と糖関連を調べられるので、高脂血症や糖尿病などの診察にも利用されることが多いです。生化学検査は精密さが求められるため、保健科学東日本では最新鋭の機器が使われています。

血液学検査では、主に赤血球や白血球、血小板等の数や形を調べます。それぞれの量がどのように推移しているかを確認することで、炎症や貧血などの病気を浮き彫りにすることができます。赤血球や白血球などの数は、年齢や性別によって異なるため、長い期間での観察が必要不可欠です。また、健康状態が如実に増減という数値として表れるので、病気の早期発見に大いに役立つ検査と言えます。他にも保健科学東日本では、それぞれの凝固時間を測定する凝固系検査も行われています。その名の通り、血液がきちんと固まるかを調べる検査ですが、治療方法や処方薬の量や組み合わせの調整や感染症や肝障害、血栓症などの発見につながる重要な検査です。

細菌検査では、血液の他に尿と糞便を検査します。これは、病気の原因となっている細菌を特定するために必要な検査です。保健科学東日本科学では検査の自動化を目標に掲げていて、その一環として培養同定検査や感受性検査ができる機械を導入しています。また、病気の原因を探るだけではなく、投与する薬が効くかどうかを検査する目的もあります。これらの検査は、私たち患者にとってだけではなく、医師にとっても大切な要素です。なぜなら、医師は自分の経験やスキルとともに血液検査の結果を取り入れながら患者を診察しますが、薬の効果などのデータは患者に薬を処方する際に必要不可欠であるためです。保健科学東日本は、24時間365日検査を実行することで、最新の情報を医療の現場に伝える役割を担っています。