保健科学東日本の企業倫理

医療は人間のかけがえのない生命と常に直面し、正確性やスピードなどたくさんの要求がなされます。なかでも最も重要なもののひとつが倫理的姿勢で、人間の生命を預かる医療とは切っても切り離せない密接な関係にあります。検査という形で医療に携わっている保健科学東日本も、他の医療機関と同様に倫理規範を定め、それをすべての社員が遵守しています。

保健科学東日本の倫理宣言では、地域医療の発展および健康社会の創造の貢献を社会的使命とし、その職務に対して責任を持って行動すること、そして社会的な信頼度を向上させていくという目的が掲げられています。医療行為は互いに信頼し合ってこそ成立するものですので、ヒト対ヒトの関わりであるという事実を常に念頭に置いてたゆまぬ努力を続けています。また保健科学東日本では倫理審査委員会を設置しており、守秘義務や個人情報の取り扱いなどについて反倫理的と思われる行為が見られた場合には直ちに報告する義務があります。報告を受けた後はそのような行為が本当にあったかどうかを委員長が調査し、再発防止措置を取るよう徹底されています。もちろん報告者がそれについて不利益を被ることのないよう決められており、社内全体で反倫理的行為が決して起こらないようにしようという意識を全員が強く持っています。

また、近年増加し続けている最新のヒト遺伝子検査およびヒトゲノム・遺伝子解析についても、保健科学東日本では遺伝子倫理ガイドラインを定めて実施しています。ヒト遺伝子検査はヒト生殖細胞系列遺伝子解析に関する遺伝子や染色体の検査で、個人情報保護のためにその取扱いは非常に厳重な管理がなされています。被検者個人名を符号や番号で匿名化したり、検査結果を委託した担当医師のみに渡るよう親展として報告するなどして体制を整備しています。そして、ヒト遺伝子検査の実施前や実施後に遺伝カウンセリングが必要となる検査は、インフォームドコンセントの確認が行われています。まず検査の目的や方法などについての説明が医師からあり、それを受けて被検者が同意するという本人の意思の尊重を文書で示してもらっています。

倫理宣言や倫理ガイドラインは、全ての被検者の人間としての尊厳を確約するための大切な決まりであり、医療に携わるうえで必要不可欠な心構えを示しています。保健科学東日本は、これらに則り倫理的観点を見失うことなく、最善を尽くした迅速かつハイクオリティーな検査をこれからも提供していきます。