保健科学東日本では、細菌検査など様々な分野の臨床検査を行っています。細菌検査とは、感染症の原因となるあらゆる菌やウイルスの検出を目的として行う検査のことです。どなたでも一度は、人間ドックや病院に行った際の簡単な検査として、尿検査や血液検査を受けたことがあることと思います。それらの検査で採取した、尿や血液などの検体を特別な機械や道具を使って検査にかけ、感染症の原因となる菌や、ウイルスなどがいないかを調べるのです。保健科学東日本で行っているのは、塗抹鏡検検査、培養同定検査、薬剤感受性検査の3つの工程からなる検査です。
実際の検査の流れとしては、まず、患者さんから採取した尿や便、血液などの検体を塗抹鏡検検査にかけます。この検査によって、病原体となる菌やウイルスを、顕微鏡を通して見つけることができます。次に培養同定検査ですが、こちらの検査では、採取した病原体は時間をかけて培養します。こうして確認しやすくし、その最近を用いて菌の名前を決定します。最後にどんな薬剤が効くのかを調べるための検査が、薬剤感受性検査です。保健科学東日本では、これらの検査を自動化してよりスムーズに行えるよう、自動機器を導入しています。
また、保健科学東日本では、免疫検査も行っています。免疫検査とは、病気の感染を診断するための検査です。抗体の有無や量などを確認することによって、診断が可能になります。感染症の他、アレルギー検査や、ホルモン検査なども行っています。感染症の早期発見ができれば、それだけ治療を早期に始めることが出来、治る可能性も高くなるので、極めて大事な検査であると言えます。また、アレルギーの有無についても、症状の重さによっては命に関わることもあるため、事前に自分がアレルギーを持っているのかを調べることはとても大切です。保健科学東日本のアレルギー検査では、喘息やアトピー性皮膚炎などの原因で知られているアレルギーだけでなく、花粉症や食物アレルギーなど、幅広い対象について検査することが出来ます。
他にも免疫検査として、腫瘍マーカーなども行っています。保健科学東日本では、現在、CLIA法と呼ばれる化学発光免疫測定法を用いて、ホルモン検査や腫瘍マーカーの他、A、B、C型肝炎ウイルスについては翌日報告を行っています。紹介したこれらの免疫検査に関しては、専用の最新のシステムを用いて管理し、信頼できるデータを提供しているのです。