保健科学東日本で対応しているノロウイルスRNA検査

保健科学東日本は複数の分野における臨床検査の受託を中心に、水質検査や化学物質の分析など様々な分野で活躍しています。現場の声に基づいて検査項目は日々更新されており、遺伝子検査も積極的に行っています。
遺伝子検査を行うと、生活習慣病や感染症の予防が可能となります。冬に起こりやすい感染症のひとつにノロウイルスがありますが、保健科学東日本ではこのノロウイルスRNA検査も受託しています。
ノロウイルスは感染性胃腸炎であり、ほとんどの場合は経口感染だとされています。飛沫感染はもちろん、感染者が触った食材を口にしてしまった場合や、感染者の便や嘔吐物に触れるなどした場合に手を介して感染します。このように感染力の強さが特徴的なウイルスです。潜伏期間は24時間から48時間と短く、すぐに症状として現れます。
現れる症状は下痢や嘔吐、腹痛などで人によってその程度は異なります。小さい子供や高齢者の場合は抵抗力が弱いため、重症化してしまうケースも少なくありません。現在の医療ではノロウイルスを治療するための有効な薬はなく、吐き気や嘔吐症状を抑えたり、脱水症状を防いだりなど、症状に合わせた治療が行われます。
感染症の場合、検査を行わないと症状や周囲の感染状況だけで判断するしかなく、正しい病名が特定しにくいケースがあります。保健科学東日本で行っているノロウイルスRNA検査では、便からウイルスを採取し検査することで、感染しているか否かを確実に判断することができるようになっています。
提出後、結果は5日から7日程度で判明します。検査をすることで病名の判断が可能となり、より適切な治療ができるようになります。重症化の予防や院内の感染症のコントロールがしやすくなるため、人から人への感染拡大も防げるでしょう。
保健科学東日本のノロウイルスRNA検査で注意しなければいけないことは、複数の項目を一緒に検査しないことです。なぜなら、ノロウイルスか別のウイルスなのかで判断ができないからと項目を増やして検査をしてしまうと、検査結果がでるまでに時間がかかってしまうためです。
増幅領域の変異を出さずに、より迅速かつ正確な対応を求めるためにも、1つの項目で提出するようにしましょう。保健科学東日本で検査を行う場合は医師の判断が必要で、個人的に検査を行うことはできません。
対象年齢によっては保険適用の検査になるため、検査を希望する場合はまず医師に相談してみるようにしましょう。