保健科学東日本の新乳幼児検査について

保健科学東日本では、生化学検査や血液学検査・一般検査・細菌検査・免疫検査・病理組織検査・細胞診検査など様々な検査を行っています。
2005年1月には、新規受託項目として新乳幼児検査として新乳幼児13・新乳幼児8・新乳幼児4の検査を受託開始しました。
この検査は、様々なアレルギー検査の1つで、数字は検査が可能な品目を表しています。
乳幼児期に現れやすいアレルギー疾患は、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎だと言われています。
体が未成熟な乳幼児は、実施できない検査も多く、症状を注意深く観察しなければなりません。
アレルギー症状で最も多いのが皮膚症状で、次いで呼吸器症状や消化器症状となっています。
これらはアナフィラキシーと呼び、早急に医療機関を受診しなければなりません。
保健科学東日本の新乳幼児検査では、最大で13品目のアレルギー検査が可能です。
新乳幼児13では、卵白・ミルク・小麦・ソバ・ピーナッツ・大豆・エビ・イクラ・モモ・ヤケヒョウヒダニ・動物上皮マルチ・カビマルチ・ゴキブリが該当します。
新乳幼児8では、卵白・ミルク・小麦・ソバ・エビ・モモ・ヤケヒョウヒダニ・動物上皮マルチの8品目となっています。
新乳幼児4では、卵白・ミルク・小麦・ヤケヒョウヒダニの4点であり、乳幼児で最もアレルギー反応が現れやすいことから3つの検査とも共通して含まれています。
アレルギー検査は主に血液検査・ブリックテストと呼ばれる皮膚テスト・食物経口負荷試験などによって行われますが、最も多いのが血液検査です。
血液検査は品目ごとに血液中の好酸球・IgE・特異的IgEなどの抗体量を調べることでアレルギー反応を見ますが、保健科学東日本でもこうした血液検査による基準値を基にアレルギー反応を調べます。
品目が多い程必要となる血液量が多くなり、新乳幼児13では検体量として血清1.5mlと記載されています。
新乳幼児8では血清1.0ml、新乳幼児4では血清0.5mlです。
基準値は検体量に対し0.34以下となっており、この数値を基に結果に反映される仕組みです。
検査の所要日数は2~3日と、スピーディな検査が可能となっています。
一般的に乳幼児のアレルギー検査は、小児科、皮膚科、アレルギー科などで受けることができます。
しかし、乳幼児の皮膚は血管が見えにくく血液検査には負担がかかる上、必ずしも検査ができるとは限りません。
保健科学東日本では、品目に合わせた検査が可能なので、赤ちゃんの負担を軽減できます。
赤ちゃんの負担を考えた保健科学東日本の新乳幼児検査は、保護者や医療機関からの需要も高いのです。