食の安全についての意識が高まり多大な関心が寄せられている昨今、食品の検査はもはや必要不可欠となっています。保健科学東日本では、これまで培ってきた臨床検査の技術を生かした食品衛生検査の実施によって、真の健康と幸福を追求する現代のニーズに応えています。
保健科学東日本の食品検査には、大きく四項目があります。まず食品微生物検査では、食材や調理品あるいは加工品などの微生物検査を実施しています。食中毒に関係する菌が存在しているかどうかの確認を筆頭に、食品内の微生物が汚染されていたり腐敗したりしていないかどうか、そして食中毒を引き起こすおそれがないかどうかを調べます。また栄養成分検査は、健康増進法の基準に則った表示するために商品の栄養成分や熱量などを調べる検査で、消費者が商品を安心して購入できるようサポートしています。さらに、より安全な食生活を守るために残留農薬検査も実施しています。残留農薬多成分一斉分析によってポジティブリスト制度に対応し、輸入食品の自主検査など多方面において活用されています。肉種判別の検査もあり、こちらは食品衛生法などで規定されている食肉製品の原料肉を表示し、正確な情報として消費者に伝えるためのものです。
もちろん食品そのものが無害であっても、それを扱う環境が整っていなければ本当に安全とは言えません。そこで保健科学東日本では、食品検査だけではなく環境衛生検査も受託しています。食品を取り扱う以上環境衛生には細心の注意が必要ですが、細菌や微生物は肉眼で確認できませんので定期的な検査は必須です。調理器具や作業台など食品を扱う箇所において、表面に付着している微生物を測定するための拭き取り検査や、測定したい場所に培地をスタンプする簡単なスタンプ検査をはじめ、従業員の手や指に付着している微生物を測定する手型スタンプ検査など目的に合わせた検査方法を用意しています。食品衛生に関するあらゆる検査が受けられるのが保健科学東日本の大きな特徴です。
食品衛生検査は食品の安全を確認できるうえに、食品の仕事に携わる従業員の衛生面における意識向上を促し、さらには消費者の食生活を守る非常に重要な役割を担っています。食と健康は切っても切り離せない関係にあり、安全な食は人間にとって元気と笑顔の源です。保健科学東日本はすべての人が安心して暮らせる社会の実現に向けて、食品衛生検査という形で陰ながら支えていけるよう尽力しています。"