保健科学東日本では、膣トリコモナス/マイコプラズマジェニタリウム同時測定を受託しています。
膣トリコモナス/マイコプラズマジェニタリウム同時測定とは、その名のとおり膣トリコモナス感染症が疑われる患者に対して行う検査です。
特に膣トリコモナス感染症が疑われるものの、鏡検が陰性だったり、何らかの理由で鏡検が実施できなかったりする患者に実施されます。
また、マイコプラズマジェニタリウム感染症が疑われる患者にも同様にこの検査が必要です。
非常に需要が高く、保健科学東日本でも多くの医療機関から検査を受託しています。
膣トリコモナス感染症は、性感染症の1つです。
世界では最も多い性感染症で、性感染によるものが多くなっています。
女性の場合、膣に膣トリコモナスが入ることで感染し、男性の場合は尿道に感染します。
感染すると女性の場合は膣炎となり、5日~28日以内に症状が出るため、気付きやすいです。
症状としては、強いニオイと黄緑色のおりものが排出されるようになり、性交時や排尿時に不快感や痛みなどが現れるほか、陰部にかゆみが出ることもあります。
この感染症で注意したいのは、女性が妊娠中に感染することです。
妊娠中に感染してしまった場合、早期破水や早産の恐れがあります。
さらに、膣トリコモナス感染症に感染している母親から生まれた女児は、感染する確率が2%~17%と高いため、早期発見が重要です。
一方、男性の場合は感染しても症状が現れる人は多くありません。
仮に症状が出ると、神経内部の刺激や排尿時・射精後の痛みなどが出ます。
また、尿道から膿が出ることもあります。
男性は症状が出にくいため感染に気付きにくく、知らずのうちに性交渉で相手の女性に感染させてしまう可能性があるのです。
医療機関では、膣トリコモナスが疑われる患者に対し、保健科学東日本でも受託している膣トリコモナス/マイコプラズマジェニタリウム同時測定を行います。
膣トリコモナス感染症は、抗生物質を用いた治療が行われ、適切に治療していれば完治する感染症です。
ただ、治療が完了するまでは性交渉を控えなければなりません。
また、パートナーのどちらかが感染している場合は、相手も感染が疑われるため、検査が推奨されます。
どちらかが治療するだけでは、再度感染してしまう恐れがあるのです。
保健科学東日本で行っているこの検査は、膣トリコモナス感染症やマイコプラズマジェニタリウム感染症が疑われる患者の検査の診断補助を目的として実施しています。
従来の検査方法では検出が難しく、結果までに時間がかかってしまうという難点がありましたが、保健科学東日本の膣トリコモナス/マイコプラズマジェニタリウム同時測定なら高感度で迅速な確定診断法となっているので、安心して依頼できます。